2021年5月26日水曜日

N360フューエルゲージセンサー修理

 N360のフューエルゲージセンサー二個がうまく動かないとの事で預かりました。Z360でしたら箱状なので横からカシメを外して簡単にカバーを開けられますが、N360はプレスの缶状なのでカシメを外して蓋を浮かせて、その状態で線のはんだ付けを外さないとないといけません。

Z360


N360

カシメを外したら錆が沢山出てきます。やな感じですねぇ・・・この状態で端子をはんだこてで温め線を抜きます。


さびさび!!信号線とケース間の抵抗値は正しく出たり出なかったり・・・・
試しに信号線と接触アームに繋がっているフロート軸との抵抗値は正しく出るので、軸とケースを接触させているU字型の銅版が怪しいです。


軸をずらして銅板摘出。磨きます。


そして組み入れて、なるべくこの銅板に圧力が掛かるように軸を奥まで刺し、ワッシャを入れ戻らないようはんだ付け。


しかしこれでもうまく接触してくれません。最後の手段です。はんだ付けした軸からケースに柔らかい網線で直接はんだ付け!!


カシメを戻してはんだ付けして完了。カシメが折れたところははんだ付け。


ガソリン空で約100Ω、満タンで数Ωに成りました。




さて、もう一個のわりと綺麗なセンサーですが、開けてみると・・・・コイルの線が焦げて切れてるようです。どうも配線間違えて焼いたようですね。


満タン側の焦げてる部分の線をほどいて出力線にはんだ付け。そのままだと満タン時に接触アームがほどいた為に線の無い所にいってしまうので、アームのストッパーを調整してそこまで行かないよう制御。こちらもガソリン空で約100Ω、満タンで数Ω。




カシメを戻してはんだ付けして完了。こちらもカシメが折れたところははんだ付け。


二個復旧しました!!

2 件のコメント:

yamaseichan さんのコメント...

1967年にN360を月賦(当時はこう言いました)で買って毎日走り回りました。
当時は高速が名神しかありませんでした。
この時からどこへ行くにも車のみとなり、田舎(島根 益田)にも1000Km走って帰りました。
商売柄演奏旅行であちこち行くのも車でした。
ダイナモのブラシがしょっちゅうすり減ったり、ダンパーがいかれたり絶えず故障するけど
カワイイ車でした。名神高速で100Km/h超えで走ったら助手席と話が出来ないくらい賑やかでした。
   散歩中お仕事の邪魔に立ち寄る やませい

StarRiseLab director さんのコメント...

N360はセルダイのブラシが定期交換部品ですからね。
うちのも発電機を変えるまでしょっちゅう交換してました。

またお寄りください♪