昨年パルフレイと交代で、急がないのでゆっくりで良いよと預かったCR/MBはエンジンの調子が悪いとの事。合間で作業開始。
インシュレーターにパーツクリーナーを吹くと止まるので、二次空気を疑ってインシュレーター、リードバルブ一式ばらしてみます。すると案の定リードバルブのパッキン(7番)が入ってませんでした。
7番、8番をパッキン紙切り出して作ります。
オーナーに話すとK&Nエアフィルター持ってきてくれたので、これに交換することにします。はずはノーマルエアクリーナーボックスを取り外そうとしますが、知恵の輪で外れるものかとガタガタ探ぐってもエンジンに干渉。エンジンを降ろさないと外れないと判断。めんどくさいですが、決行。チャンバーとチェン外して、CRエンジン用サブフレーム外して・・・摘出!
エンジンを再度搭載し、チャンバーを取り付けますが、パーツリストの12番エキゾーストパッキンも当然欠品。たまたま在庫のあったCB350用エキゾーストパッキンをちょっと潰して押し込み、実装。
持ってきたくれたK&Nエアクリーナーはストレートにまっすぐ後ろに伸びるもので、このままつけるとフレームに干渉して付きません。
そこで、クリーナのゴムジョイントにざっくり切れ目を入れて角度を付けることに。あっ、切る前の写真忘れました。ワイヤロック用のステンレスワイヤで縫います。
そして仮実装・・・・いい感じですね。
ゴムの接合部にはロックタイトのDBR-100を使います。この接着剤に耐ガソリンとは書いてありませんが、材料のクロロプレンゴムは耐ガソリンで〇になってますね。
フロートパッキンもPCと同じような形状だったのでPC20用を発注してみました。
残念ながら一回り小さく細いため使えませんでした・・・・・
付いているパッキンは以前シリコン塗布して補修してある跡があります。パッキンの隙間にカッターの刃を入れて剥がして取り出そうと思いましたが、ぽきっと破断・・・・
これを教訓でゴム復活の実験したのがこれですわ。
結局外周の大きさがほぼ同じのPEキャブ用パッキンの輪っか部分を切って加工することに。
輪っか部分を切って、四隅と曲率の違うところに耐油接着剤G103を溝に塗布して・・・
いい感じに成りました。フロートパッキン問題は解決?
エンジンが掛かったときに試走したところ・・・さすがレーサー、低速トルクがスカスカだと思いましたが、よく考えると減速比が合っていないんじゃないかと。
調べてみるとCRはリアタイヤ4.10S14で外径は約564mm、一次減速:4.118,1速:2.50,二次減速:3.357。一方MBはリアタイヤ2.50-18で外径は約584mm。一次減速:4.117,1速:3.082,二次減速:3.307。計算すると約1.26倍減速比が違います。
そこでスプロケットを交換します。ドライブスプロケットを13T→11T、ドリブンスプロケットは・・・42Tが標準ですが、41Tが付いてました。ますますハイギアードだったのですね。これからオーナーが持っていたカブ用43Tへ交換します。ちなみにセンター穴径φ70,PCD90で三つ穴の物が使えます。これでCRと比較して1.04ハイギアードまで収まりました。
と、この状態でオーナーさんに試乗してもらいます。なんかCRエンジンに乗せ換える前のMB80エンジンの方が速かった・・・・と。まあ、エンジンクランクベアリングらしき異音も出てるので、エンジン開けて交換かなと相談していたら。MB80の新品ピストン入手したとの事で持参されました。この車体を持ち込む際にばらばらになったMB80のエンジンも持ってきていて、MB80のエンジンを組んで乗せたいということに成りました。
MB80/MB50に続く
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