2022年4月13日水曜日

W1SAの電子レギュレーター化

 W1SAのチリル式レギュレータをCB750Fのレギュレータを使うと電子式レギュレーターに成るらしいのでやって欲しいとのご依頼。

先ずは調査です。W1SAの配線図を見ると他励式直流発電機の様です。
一方CB750Fは他励式三相交流発電機の様です。ふむふむ。励磁がちゃんと出来れば何とか成りそうです。

W1SA配線図

CB750F配線図


しかしよくよく見ると、W1SAの励磁コイルは+側はバッテリーに接続されていて-側のみレギュレーターに接続されています。ところがCB750Fは励磁コイル両端がレギュレータに接続されているため、W1SAの発電機を改造して励磁コイルの両端を引き出す必要が有ります。

更にCB750Fレギュレータの励磁コイル出力がどちら側が+か判りません。W1SAの直流発電機に使うにはちゃんと接続しないと-側に発電してしまいますね。
そこでレギュレーター入手して励磁出力の端子を計測します。純正品は既に入手できないので社外品入手して実験。

レギュレータの6Pinコネクタ黒と白が励磁コイルに接続されるので、電源投入してイグニッション信号を与えて端子電圧を計ってみると黒が+、白が-の様です。

次にに発電機からレギュレータに接続する部分の検討です。レギュレータ内部の三相整流用のダイオードは使わないのですが、外せないのでこんな風に配線すれば良いはずですね。

改造W1SA配線図

では改造開始。先ずはW1SAの発電機分解洗浄。次に励磁コイルの片方が出力に繋がっているところを切って外に取り出します。


ついでにベアリング、オイルシールも交換しておきます。配線はとりあえずチリル式にも接続できるようにして発電機側は完成。

発電機の車体への取り付けはオーナーさんにお任せして、チリル式レギュレータ接続状態で来ていただく様にします。

さて、だいぶ時間が空いてしまいましたが車体側の配線です。レギュレーターはノーマルの位置に穴を追加して取り付け。


エンジンを掛けてアイドリング+αの回転数で発電電圧が13V以上に成ることを確認。


アイドリング状態でもチャージランプが消える様に成りました。


完成です。

この社外レギュレータでは回転を上げても13Vちょっとでレギュレートしてしまい、夜の走行ではバッテリーが上がり気味に成ってしまいました。ホンダ純正レギュレータを入手して交換したところ、14Vまで上昇して安定したとの事。社外は怪しいなぁ・・・・

0 件のコメント: