2020年10月1日木曜日

BSA B31 再び入庫

 以前、電気周りをやったBSA B31が再び入庫。プラグの火が飛ばないことが有るのでと、オーナーさんが色々調べてプラグコード替えようとしたら、マグネトーピックアップが割れてた・・・・!!との事。


以前整備した時はこんな状態でした。

本来はこんな形状の物が付いていたはずですが折れて、何かのブーツで保護しただけだったようです。

部品はイギリスには有る様なので、Draganfly Motorcycleのここで手配。
とりあえず来るまでの応急処置として電気的に接続し絶縁できれば、と外そうとしますがどうもマグネトーを一式外さないと取り付けているネジが回せません・・・・

本体と取りつけているバンドを外しただけでは外れませんね・・・

右側のカバーを外してマグネトー駆動ギアを留めているナットを外してもギアとマグネトーシャフトが勘合していて外れません。

ギアの内側にはネジが刻んであるので、シャフトとはテーパー結合してあり特殊ツールで外すようです。
Google先生に聞いてみるとこれらが検索されます。その中に汎用ギアプーラーみたいな絵も有るので、これをまねて治具を作りました。
ステアリングホイールプーラーにM8の黒染六角穴付きボルトを削って作った引っかけ部。この位の大きさじゃないと入らないのですよ。

加工したネジの反対側には引っかけ位置をマイナスドライバーで回せるよう切りかきを刻んであります。そしてセット。

これを締め上げているとオーナー登場。と同時にバキッという音と共に外れました。

あらら、テーパー結合に位置決めキー等有りませんね。クランクからのギアにも位置合わせのマークなど無いので、どうやらクランク位置とポイント位置を合わせて、これによると、このテーパー部を締め込んで点火時期を決める様です。Ignition timing

とりあえず大きく変わらない様にクランクは合わせマークを付けこれ以降回さないようにして、マグネトーに付いているポイントにも合わせマークを付けておきます。

ようやっとマグネトー本体が分離しました!!これでピックアップ取り付けネジがアクセスできます。

オーナーと話をして、この分解組み立て二回と右ケースパッキン作成は手間なので応急処置は行わず、部品が来てから直すことに成りました。

続く・・・・・

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