2022年7月31日日曜日

GT80、TL50改とうちのTL125でトレール遊び

 弄ってたら調子悪くなったからGT80見てと入庫。

何を弄ったら調子悪くなったかを事情聴取した結果、マフラー、キャブ、クランクオイルシールいっぺんに交換したとの事。そこら辺を確認します。なんか怪しげなインマニとエアフィルターが付いています。

先ず点火時期。ポイントギャップが狭くなって点火時期ずれていたのを調整。おそらくオイルシール交換した時ずれたのかと。

次にマフラー外して内部をアルカリ洗浄。これは割ときれいでした。

最後にキャブ。前に付いていたキャブのジェットと今のジェットの番手が違うので前の番手に変更。

上記三点で絶好調♪

本日引き取りに来られたので、次に入庫するTL50改と一緒に近所をトレール遊びしてきました。


町田山中の自動車不法投棄場所にて・・・・捨ててあるのは我々三台のバイクより新しいわ・・・・
山の日陰は涼しい♪


Z レデューサ付けて試走

 レデューサ付け直して感触を確かめたく朝6時に出て宮ケ瀬に向かいました。R129新昭和橋で全開にしてみます。この気温の割には良く回る気がします。エンジンブレーキの利きは僕には判りません。パーシャルからちょっと開けたところで濃いようです。何か変化は有ったような気がしますが、うーん自己満足ですかね。もっと敏感な人は判るかもしれませんが、僕には無理。暑くて脳みそ茹で上がってきましたし・・・・はははは

鳥居原Pはまだ開いていないので、水の郷第1Pへ。先行して360ccが二台来てました。サンバートラックとミニカバン。


その後宮ケ瀬近辺でステップバンレストア完了した人の家に寄って、二台で鳥居原Pへ。


他には常連さん以外に、さっきと別のミニカ、デロリアン、ダストビンカウル付きのバイクが来てました。




今週もブルーベリー買って10時ころに帰宅出来ましたが、汗だくですわ!!
移動サウナZ号・・・・整いました♪

2022年7月29日金曜日

N360Eにレデューサ追試験

 前回取り付けたときにブリーザー室のヘッドカバー間には液体パッキン塗布のみでパッキンは入れてませんでした。もしかしたらここから空気が漏れいるのではとバルブ内にパーツクリーナーを吹くと、案の定隙間から染み出てきます。という訳でパッキン作って組んでみました。


そしてオイル抜き穴も暫定でシリコンで蓋してみます。


クランクケースに取り付けた負圧計の目盛りは単位が違うため相変わらず振れませんね。前回動画アップしませんでしたが、ブリーザー出口にティッシュの切れ端あてると正圧が出ていることが判ります。


まだまだ暑くて走行試験出来ないなぁ・・・・・


2022年7月24日日曜日

TL125 不具合再発するか評価

 今日は朝からTL125で一回り。暑い時期に走った後エンジン再始動出来ない(火が飛ばない)の対策が出来たか評価です。ふらふら走り回ってたら朽ちたフローリアン発見。

その後志田峠抜けて宮ケ瀬へ。今日は鳥居原の駐車場が定刻(9時)まで開かなかった・・・・

この間不具合無し。宮ケ瀬ではCB500RSと書いてあるバイク発見。ちゃんと車検通ってます。FT500ベースのホーネットスイングアーム、CB250RS外装だそうです。こういうの大好物♪ってか考えてた!




知人宅二軒回って大粒のブルーベリー買って帰宅。


ニローネの丘って名前は地名の韮尾根から来てるんかしら・・・・聞くの忘れちゃった。
TL125の対策はコイルとピックアップ交換で出来た様です。これで遠出も安心♪

2022年7月21日木曜日

N360Eのカムチェーンスライダー新調

 うちの在庫の中古カムチェーンスライダーは殆どがこんなで細かいクラックが入っています。

次のエンジン用に取っておいた一番良いのがこれです。

やまがが商店さんと無駄話している中で、樹脂で削り出しできるかも・・・とのお言葉。それじゃあとノーマルのスライダーを調査採寸します。磁石であたると樹脂内部には鉄の板が入っていて強度を保っているようです。樹脂の中に鉄板鋳込む事はできないので、硬い樹脂で厚さを増して強度を出す方向で検討。

試作用樹脂で試作品を作っていただき、シリンダー、アッパーケース、シリンダーヘッドと干渉確認。若干修正し、本チャン樹脂で削り出し。

完成です。




とりあえず直近でエンジン開ける予定も無いので、評価はいずれ・・・

2022年7月20日水曜日

N360Eにレデューサを付けたい

 今のZ360のブリーザーにはとりあえずワンウエイバルブを付けていますが、ちゃんと効いているのか全く分かりません。クランクケース脈動にバルブが追い付かず開きっぱなしのか、ブリーザー室からブリーザーホースの径まで絞っているのでブリーザー室内で平均化されて効果が無いのかもしれません・・・・

ちなみにオイルフィラーキャップ空けておくと結構な量の空気の出入りが有ります。

さて、クランクケース内の減圧の効果をちゃんと考えてみましょう。
N360Eは360°クランクで左右同時にピストンが上下するため、同じ排気量の単気筒エンジンと同様のクランクケース圧変化が有ります。レデューサを付てクランクケースを負圧にするとピストンが下がるときはクランクケースが負圧なのでポンピングロスが減りますが、逆にピストンが上がる場合はクランクケースが更に減圧されるためそこでポンピングロスが発生するので、ロスは行って来いで変わらないはずです。しかしクランクケース内の圧力が下がることでクランクが巻き起こす気流の抵抗が少なくなる・・・これが大きな効果ですかね。またオイルポンプ排出圧力は変わりませんが、圧力の低い所に排出するので作ったオイルジェットの出が良くなるはずです。オイル漏れも減るかな・・・・?

また、エンジンブレーキの利きが弱くなるとのレポートも有るので、一次減速スライダーの摩耗減少も期待できます。
欠点と思われるのは気圧が下がってエンジンオイルの沸点が下がるのではという懸念ですかね。

うん、差し引いても効果は有るように思えるので真剣に減圧方法を検討してみます。

圧力がブリーザー室のラビリンスで圧力が平均化する前、クランクケースからブリーザー室への入口にワンウエイバルブが付くのが一番効果ありそうですね。今度はバルブを探します。最初は2stエンジンの吸気リードバルブを調べてみますが、吸気リードバルブだと小排気量用でも大きくて付ける場所は無さそうです。模型エンジンのリードバルブも探しましたが、みんなピストンバルブでした。


市販レデューサの中からリードバルブ取り出して使うか等と考えていたところ、CRF450のクランクケースにリードバルブが付いている事が判りました。CRF450は4stなのでブリーザーのバルブに違いありませんね。写真を見ると大きさも小さそうです。そして手配。



Z360のヘッドカバーに合わせてみるとこんな感じで、リードバルブアッセンブリーそのまま取り付けるには大きいですね。


Z360のブリーザーカバーはN360用のカシメと違ってねじ留めなので、外してリードバルブだけでも付かないかと裏側に置いてみます。


ギリギリ入りはしますが、うまく動くとは思えませんね。ブリーザーカバーの一部を切り飛ばして板を溶接して取り付けようかとも考えましたが、蓋部分を新規に削り出す事に決定。
カムなどの高さ制限を考慮して色々検討・・・・・・リードバルブアッセンブリーで取り付け可能だと判断。


そしてやまが商店さんと打ち合わせする事数回。まずは樹脂の試作品を削り出しで作っていただきました。



これはロッカーアームの可動域の配慮が足りずに追加工・・・・


そしてCAD修正してもらって・・・・


樹脂試作二号・・・これで最終調整します。


そしてアルミで本削り品完成。


この状態でエンジンに仮り組してセルを回した状態で干渉が無いことを確認。
そしてブリーザー室に溜まったオイル排出用穴を追加。せっかく負圧にしたクランクケースに圧力が逃げない様φ1.5にしておきます。


ワイヤロック用穴を追加工して、ヘッドカバーに組み込んで完成。ちなみになぜワイヤロックしたかというと、ノーマルのブリーザーカバーはきつめのトルクで締まっていて、リードバルブのネジは強力なネジロックが掛かっています。外れるとヘッドにパーツが落ち、致命的な問題が出るためこのようになっていると思われます。


この状態でブレーキブースター評価で入手した負圧ポンプを繋いで引くと、バルブが震えながら排気できることを確認。

さて、評価方法を考えます。走った感想・・・・思い込みがあるので怪しい・・・・まずクランクケース内が負圧に成ったか計測したいですね。
そこでオイルレベルゲージ穴にホースを繋いでそこに負圧計を接続します。


早速取り付け前と後で計測しますが、メーター読み値に差が出ません・・・・両方ともほぼゼロ。
ところでクランクケース内圧って負圧計で計測できる圧なの?
という訳で色々ググると文献が有りました。「クランクケース内圧制御バルブの性能調査」この文献はリードバルブではないですが、「圧力は400Paで軽く息を吐くほどの弱い物」って書いてあります。400Paはだいたい3mmHgなので負圧計じゃ測れないのでした。そこでブローバイホースにテッシュの切れ端を当てると回転数が上がるとふわっと上がります。機能はしてますね。
この圧力じゃオイルジェットでの効果ないと思われますが、まずは完成って事で。

走行時の感触も見たいのですが、しばらく暑くて乗れないので涼しくなってからですね。

2022年7月19日火曜日

Z360 GSブレーキブースター修理できるのか

 N360系の別体式ブレーキブースターは国内仕様では空冷Z360 GSグレードのディスクブレーキ仕様とN600にしか付いていませんでした。このブレーキブースター不良品をダメ元で良いから治れば良いな、というご依頼を受けお預かりしてたのを着手しました。このブースター・・・うちのZにもかつて付いていましたが買ったときにすでに配管が外されていて、無くとも踏めば効いてたので外して捨ててしまいましたっけ。(遥か30年以上前・・・・)


当時のパーツリスト見ても部品としてはブースターAssyで細かいパーツ設定が有りません。(#15) これじゃ構造も判りませんね。


んじゃ輸出仕様のN600はどうでしょう?海外サイトで見てみると・・・有りました。#2のタイプですね。


とりあえず部品構造は判りましたが、部品番号で調べても純正部品は予想通り国内はもちろん海外でも入手できません。

先ずは負圧ホース接続部分に近い小さな方のダイアフラムを分解しましたが、見た目では大きな問題はなさそうです。


次にマスターからピストンを外すと、中は割ときれいです。しかしよく見るとカップがワカメみたいに成っていて、ブースタープレート入口に乾いたブレーキフリュードが付いています。おそらくこいつから漏れたのが不具合の原因かと・・・・


測ると右から太い方が約22.9㎜、真ん中が約19㎜、細い方が約14.3㎜・・・・7/8インチ、3/4インチと9/16インチのカップですね。

さて、交換するにもそもそもブースタープレートに刺さっているピストンロッドが動きません・・・・固着しています。フリュードが回ってしまったからでしょう。


しばし奮闘・・・・どうにか外れました。


ダイアフラムの内側は黄色いフリュード?のカスが溜まってましたわ。ダイアフラムのゴムは問題ないようです。


パーツ洗浄の準備を始めます。最初にばらした小さなダイヤフラムが押してる部品を外します。パーツリストを見るとリレーピストンというのを押してるようです。(N600のパーツリスト#10)
出入口を塞いでエアで圧力を掛けますがびくともせず。むむむ、これも固着してました。
反対側から押すことも出来ないので、結局ピストンの真ん中に小さな穴を掘って、エキストラクターで回して引き出しました。


さてこのピストンにもカップが付いていますが、これが直径10㎜・・・・何回測ってもインチじゃないですね。11㎜のカップはバイクのブレーキマスターで見たこと有りますが、10㎜は聞いたこと無いです。

さあて、カップ捜索します。この間にパーツ洗浄と、ダイアフラムのカバーの底部分がサビていたので取り付けステーと共にブラストし、メッキはしなくて良いですとの事でしたのでカバーはジンクスプレーで塗装しておきます。


カップ径頼りで発注してみた物が入荷してきました。国産車用でそれぞれのサイズのドラムブレーキカップ入手。9/16は問題なく装着出来ましたが、3/4は買ったものが内径が小いさいのと厚すぎて装着できず。



どうしたもんかなぁと色々調査している時に、近所のガレージ66の方が別件で来訪。こんなの無いかなぁと相談したら、試しにとランドローバー用の3/4のカップを持ってきて来てくれました。なんとこれがぴったんこ♪


7/8インチのカップも国産車ドラムブレーキ用が使えたので装着。


このロッドを入れ忘れない様(備忘録)、Oリングも新調して大きなダイアフラムとマスター側が完成。これでダイアフラム中心のシャフトを手で引っ張ると前後に動きます。



10mmのカップの方はまだゴムも柔らかく、見つからなかったら再利用と考えていました。ところが、バイク用フロントマスターシリンダーのリペアキットの中に10㎜を発見し、発注。


内径も問題無さそうでしたのでこれに交換。もう一つのパッキンは特殊な形状でカップ形でないので洗浄してそのまま再利用。


さて、部品が揃ったので組み立て。



小ネジとホースは新品にしました。

マニホールドからの負圧ホースも新品に換えますが、サービスマニュアルによるとホース根元にはチェックバルブが付いているとの事。単なるホースニップルじゃありませんでした。ここのチェック方法は「バキュームホースの吸気マニホールド側を外し、口で吸ってエンジン側から吸ったときは吸えて逆に空気を吹きこんだ時は、空気が吹込めなければよい」と有ります。やってみると・・・微妙です。分解してみます。


右のゴムバルブが横になってました。それじゃ抜けますわな。洗浄して正しく組み立て。

さて、物は完成したのでこんな評価系を作ってみます。バイクのセパレートハンドル毎外したブレーキマスター、ディスクの代わりに板を挟んだキャリパー、負圧作成用掃除機、そして評価物のブレーキブースター。


このブレーキ系のエア抜きをしますが、マスター径が小さいためか難儀します。

早速試験。ブレーキレバーを握って、負圧を掛けるとレバーが軽くなるはずです。掃除機のスイッチを入れると・・・・んん?微妙。
そこで掃除機の負圧が足りないのではと調べます。


あら、マニュアルによるとアクセル調整して300mmHgの負圧で試験しろと有りますが、100mmHg切ってますね。他の掃除機で試してもこんな感じなので、ファンで作る負圧の限界ですかね。先に調べておけよって事ですよ。負圧作成方法変更です。

車載用エアポンプのDC電源を逆にかければ負圧?と思ってやってみましたが、レシプロ式だとモーターが逆転しても正転と同様にピストンが上下しバルブがリードバルブなので正圧だったり・・・負圧を作るのに悩みます。
大きい方のダイアフラムと同じようなあれ・・・トイレ詰まりを取るラバーカップを改造して負圧を作れないかと100円ショップに見に行くと、他に使えそうなこんなの発見。200円ですけど・・・


単体で500mmHgの負圧が出ること確認して、ニップル取り付け加工して負圧ホースに接続・・・



これで圧力は低く出来ますが、大きなダイアフラムを引くには何回かポンピングが必要です。
そして試験再開。ブレーキレバーを握ってポンプを引くとレバーが軽くなるはずですが、何回かポンピングが必要で一人だと手が足りません。そこでブースターに負圧を与えた状態でブレーキを握った時と、負圧が抜けたときの握力差をバネばかりで計測することを考えましたが、今度はバネばかりが5kgの物しかなくそれ以上の握力計測が必要で役不足。
結局定量的でなく感覚に成ってしまいますが、最初にポンプでブースターを負圧にして、その後何回かレバーを操作します。するとだんだん負圧が抜けてきて同じ握力で握ってもレバーの動作しろが小さくなる事で動作確認しました。


感覚的には効いています。
ステッカー貼りなおしてひとまず終了。


後は実機に組み込んで評価です。