2022年12月19日月曜日

W1 整備続き

 先日納車したW1SAですが、キックギアがたまに噛んでしまうのとクラッチが重いのを直してほしいとのご要望。

ミッションケース開けるとキックギアが2山も削れています。3山めはギアの噛み込み用に薄く削ってあるので、前に整備した人も苦労してたのが伺い知れます。


これがキックギアが噛む原因ですね。オーナーに見せると程度の良いキックギアセット、ついでにクラッチフェーシング、クラッチスプリング一式も入手されてきて、これらを交換することに成りました。


組む時はやまが商店謹製プレートで調整。


クラッチとスプリングは新旧比較するとこんな感じでした。



組む時にパーツリスト確認するとクラッチのプッシュロッドには#6の1/4スチールボール二個入っています。外したパーツに無かったので、これを組み込んでなかったため重かったのかと入手してプッシュロッド間に組みますが、クラッチ重いのは相変わらず。クラッチスプリングの締め付け弱くしても変わらず・・・・・・


W1識者に聞くとばらした時はスチールボールは一個だったとの事で、これを抜くために再度ミッションのケースを開けてみると・・・・・・・これに気が付きました。


クラッチアジャストボルトの先に圧入されているはずのスチールボールが有りません。本来スチールボールの一個はクラッチアジャストボルトの先に圧入されていて、そのため部品表に二個という表現に成ってるのでしょうか?
アジャストボルトにはスチールボルトをセットして広がってしまっている圧入周りをカシメます。


これで組み上げて完成。エンジン掛けてクラッチ周りにオイルが周ったら更に軽くなりました。

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