2023年7月25日火曜日

KAWASKI noslisu e 改善

 ご相談でKAWASAKI noslisu eがやってきました。


信号右折などでアクセル全開にするとストールしたような状態に成るのでどうにか出来ませんかねぇと・・・・それは多分急発進防止の制御がかかっていて、解析から始めなくてはならないので時間と費用が掛かりますよぉとお答えすると、ではもう一つ問題が有ってと・・・
リアのスポークが曲がっていて、他のnoslisu e乗ってる人は折れた人も居るとの事です。どれどれと眺めると確かにスポークがニップル付け根から曲がってます。


普通の自転車用リムにインホイールモーターの外径の大きなハブを組んでいるのでニップル取り付け角度の許容が足りずにスポークが曲がってるようです。リアタイヤも1.95幅ですが、リムもちょっと細いようです。これを改善して欲しいとのご要望。

リムが入荷したのでnoslisu e入庫。丁度お預かりしているメグロS8とは約60歳差が有り、隔世の感が有ります。
スポークは一般の自転車用を手配しておいたのですが、実車を見ると普通の自転車より太い13Gサイズのスポークでした。発注し直しします。

スポークも入荷したのでnosulisu eからリアホイール外してタイヤを外します。リムテープが付いてる方がノーマル・・・・上が入手した1.75幅のリム。


この新しいリムも素直に組むとニップル角度があまり付かないはずなので、リムの内側ニップル当たり面をリューター加工。これで角度が付けられます。


外したスポーク。全て曲がってますねー。外すときに気が付いたのですが、スポークが全てハブの外から挿して有りました。(前の写真で確認できます)これじゃ交差したスポーク同志が当たっちゃて更に曲がりますね。


今回はスポークは内外交互に組んでいます。仮組み完了。スポークも曲がらず組めています。


さて、ハブシャフトのセンターからモーター駆動のハーネスが出ています。振れ取り台にどうやってセットしたものか、しばらく検討。ハブナットサイズの18㎜ロングレンチ加工してハーネスが出せるようにすれば行けると思って入手し加工。


しかしこの方法ではハブにこの作った治具を付けてみると幅が広すぎて振れ取り台の幅に入らず・・・・・
結局、振れ取台の右側のセットネジを外し、そのネジ穴にハーネスを通してナット部で支持。左側のネジでシャフトを固定する事にしました。そして振れ取り。


インホイールモーターにはワンウエイクラッチが付いていて片方向にしかホイールを回せないため、振れ取りがめんどくさいですわ。

振れ取りも終わり、タイヤ、チューブ組み込み。外すときに気が付いていたのですが持ってると思っていた仏式バルブの空気入れアダプタが有りませんでした。買いに行こうかとも思いましたが、今後使う予定はないし・・・・

車体に組み込んでから思い付きました。シリコンホース使って空気入れられましたわ♪


スポークも真っ直ぐに。リムサイズも太くしたためタイヤも太くなってます。



試乗して、外した配線もハブモーターの動作が確認できたので完成です。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

👀マニアックだね。

StarRiseLab director さんのコメント...

マニアックな方が購入して持ち込まれました。
未だ走ってるのは見たこと有りません。(僕は試走しましたけど・・・・)