2025年4月30日水曜日

旧型ULTRA製ステッピングモーター駆動タコメーター 小改良

 動くようになった旧型ULTRA製タコメーター。CPUからすると90年代の設計だと思われます。
しばらく通電していなかった電解コンデンサの劣化が心配です。念のため電解コンデンサとスーパーキャパを交換しておきます。用意したのはスーパーキャパと105℃品電解コンデンサ。

これらに交換。低背品が入手できなかったので、干渉しないよう寝かして実装。この後、耐振動の為接着。

真鍮スペーサーも一か所折れていたのでこれも全て新調。


全て組み上げ、動作確認して終了。
Z360のスペアメーターパネルに置いてみると・・・・これに使ってちょうだいと言わんばかりにフィット♪



2025年4月29日火曜日

K55スバルサンバー ダイナモからオルタネーターに換装

 エンジンは調子を取り戻したので、残り依頼作業は発電機を純正のダイナモからオルタネーターに変更です。物は取り付けキットをご用意されていました。


カラーとか同梱されてますが取説が無いので、あーでもないこーでもないと取り付けてみるとどうしてもプーリーベルトのラインが出ません。結局ワッシャーで微調整して寸法を出し、その寸法でカラー作ってライン出し。キットはスバル360用だったのかな?

配線する前にチャージランプの球が切れてるとの事で交換してみましたが、光り方が怪しい・・・・


ありゃ、これみたいにアースが切れてるんじゃないのとメーターユニット取り外して蓋を開けてみます。


ああ!球が光ったとき他のレンズが光らないようにする遮光部品が溶けて塞がってます。取り外す時に柔らかかったのでゴム系で出来ていたようです。
蛇腹のホースを切って遮光部品作りました。


この後メータを組んでここは終わり。
物理的にオルタネーターが取り付いたので、配線です。ICレギュレータ付きなので発電出力とイグニッション、チャージランプの配線だけのはずです。
ダイナモの配線とレギュレーターは物理的に残しておいてねとのご依頼だったのでレギュレータから外す必要のある線だけ外して、あとはさくさく配線。


ところがL端子にチャージランプ接続しても点きません。エンジン掛けるとちゃんと発電してるんですけどね。メーターに繋がっている配線をGNDに落とすとランプが点くので、断線は有りません。イグニッションON時もエンジン始動して発電してる時もL端子の振る舞いが変わらないのです。その後色々調べても原因つかめず。オルタネーター自体がおかしい??オーナーは発電してれば点かなくても良いよとの事なの今回は保留。

最後にエンジンフード取り付けようと思ったら問題が。オルタネーターのステーがフードに干渉して閉まりません・・・・


ステーのエンジン側取付穴追加して、更にフード側を削ります。


この後ステーを塗装して取り付け。ぎりぎり干渉は無くなりました。


一連の作業終了し、試走。クラッチ位置など調整。


二人乗りで急な坂は辛いですが、平坦だったら60km/hは出ます。


2025年4月25日金曜日

旧型ULTRA製ステッピングモーター駆動タコメーター対策し復活

 このまま放置するのももったいないので軸に導通させる方法を考えます。

ステッピングモーターのベアリングを交換かなとも考えましたが、こんな小さなベアリング外すの大変だし、二次被害が怖いので別の方法で検討します。
んじゃ、緩いゼンマイスプリングを軸と基板間に取り付け電気的に接続する方法を思いつきました。メーター内にそんなスプリング有りましたね。うちにHonda Vocalのぼろメーターが有ったはず・・・・有りました。早速分解。



残念。長年放置で錆び、ゼンマイスプリングは根本で折れてました。残りの部分も錆びて折れそうなのでこれは断念。

しばし悶々と考えた結果、真鍮薄板を入手して軸まで接点を作る事にします。こんなの作りました。軸に当たる部分はポンチで凸を作ってあります。


取りつけ。これで軸とGNDを導通させます。



この状態でストッパー部に当たった時に0rpmに成るよう針を合わせて、配線導通させると・・・・


やったぁ、原点復帰出来るように成りました♪
あとはタコメーターとしてカウントするかですね。Z360に繋いでみましょう。


見事に動く様に成りました♪
たまにぴくっと上がるのは何でしょうね。ま良いか。

その後小改良

2025年4月24日木曜日

K55スバルサンバー エンジン不具合解析修正 追記あり

 エンジン降ろしてクランクやクランクサイドシール交換し、再搭載し始動までこぎつけたK55スバルサンバーですが、いまいちエンジンの調子が悪いです。
比較のためアクセル閉じて圧縮を測ると、右:55psi、左:37psiです。当初、持ってこられた時に左の方が圧縮比が低いと言われたままの状態ですね。


ピストンリングは交換したばっかりとの事でしたので、張力が有るのは確認して組んでます。先ずはそこを疑って、分解せずに確認する方法が無いかと考えます。
で、思い付いたのはピストントップちょっと過ぎでプラグ穴からエアガンでエア入れて、クランク軸にプレート型トルクレンチを掛けてトルクを測るという方法です。クラッチ側はトルクレンチが入らないのでファン側をばらして実践。


ううむ、両方とも変わりないように見えます。一次圧縮が漏れてると思われます。

一次側の左は傷んでいたオイルシールを交換しています。念のためファンを外してここのオイルシールの漏れが無いか、オイルシール周辺に線香の煙をまとわせクランキングさせてみます。クランク軸の回転で煙がかき混ざるだけで、空気が外に漏れ出てる様子は有りません。


次にリードバルブを疑う前に、左のマニホールドには負圧ポンプのフューエルポンプに配管されています。ここを塞いで再度圧縮確認しますが圧縮は変わらず。

リードバルブ外して左右入れ替えしてみるかと外すとパッキン切れてしまい交換試験はパッキン作らないで出来ません。一様、リードバルブをエアで吹いても差異はありません。そこでリードバルブ外れた状態で圧縮圧力計ると・・・この状態で左は低いです。もう一度プラグ穴からエア入れてトルク測ると左がトルク低いです。外す前測った時はプラグ穴からエア漏れしてたかもしれません。もう少ししっかり測るべきでした。

二次圧縮なのでヘッド開けてみます。ピストンクリアランスを左右比べてみますが差異無し。左シリンダー外します。


あら、組む時に気が点きませんでしたがピストントップリングの回り止めピンが有りませんね。ピストンリングの切れ目が重なり圧縮空気が漏れてたかもしれません。この止めピンの穴から圧縮空気が抜けてたんですね。
ピン径を測るためにΦ2.0のキリを入れてみるときついですが動く程度です。キリの外径は回転のブレを考慮して若干細いはずですので、おそらくΦ2.0のプラス公差のピンを圧入してあったので しょう。
ピンを作ります。Φ2.1のキリを購入して根元を切り、ボール盤とサンダーでテーパーに仕上げた物を圧入しました。


組む前にピストンリングも確認します。新品ピストンリングをオーナーが持ってこられたので比較しますが、シリンダーに入れて合口寸法は変わらず。付いていたのと差異はないですね。

これでシリンダーとヘッドを仮組します。そしてクランク回して圧縮確認。左右とも52psiと均一に成りました。これが原因だったんですね。

シリンダーとヘッドを新しいパッキンで組み上げ、他のばらしたところを組み立てます。エンジン始動してみると調子良いです。一安心。


2025年4月22日火曜日

旧型ULTRA製ステッピングモーター駆動タコメーター不具合解析

 部品交換会のお手伝いで貰ったULTRA製ステッピングモーター駆動タコメーター、動くか分からないよとの事。先ずはガラス拭いたら見た目は綺麗に成りました。


さて動かしてみようかなとZ360にワニ口で配線してみると、電源投入で針が震えて動きそうにありません。バックヤードで電源に接続して症状を再確認。黒がGND、赤が常時電源、オレンジがIG電源と照明、青がイグニッション信号に接続されてます。


ステッピングモーターが脱調してるのかな?
試しに針をちょっと回して電源入れると原点まで戻ってから同じ状態に成ります。


という事はステッピングモーターの各相のA、A ̄、B、B ̄はそれぞれ制御され動いているようです。

では分解して中を確認してみます。


CPU がMB6801でモータードライブしているのがTD6206だと思われます。他にロジックICでインバーターの4049ですかね。ほぼCPUが制御してますね。

メーター軸の原点検出が有るはずです。基板にはんだ付けされているピンにシャフトのイモネジがストッパーに成り、ここが電気的に接続して検出しているようです。


原点検出できなくてこのストッパーに当たってそれ以上回らないので振動していたと推測。はてさてなんで検出できない?
おそらくシャフトの軸がGNDで、これが当たって検出のはずです。更にばらしてテスターで当たってゆくと・・・・モーター軸とモーターケース間が電気的に接続されてません。金属製のベアリングだったら通電してそうですがね。
そこでストッパーの基板側にワニ口クリップで信号を取り出して実験。


案の定ここをGNDに落とすとモーターが止まります。

さあて、この後どうしますかね・・・・
続く・・・・・

2025年4月21日月曜日

K55スバルサンバー エンジン搭載

 試運転完了したエンジンにシュラウド類と後ろのサブフレーム取り付けます。


ボディーを丁度良い高さに合わせて・・・・前側のエンジンマウント仮止めして、リアを持ち上げてサブフレームとボディー合体。


配管、配線、ドライブシャフト、シフトリンク、クラッチワイヤ接続。不慣れな車なので作業は時間が掛かりますわ。


ウマから降ろしてエンジン始動。ちゃんと掛かりました。
が・・・・続く

2025年4月14日月曜日

K55スバルサンバー エンジン組み立て編

 依頼したクランクオーバーホールが完了し、交換した部品と共に送られてきました。それに併せてオーバーホールに必要なパッキン、シール類の一部も譲って頂きました。


ばらす前にクランクケース洗ったのですが、まだまだ汚いです。エンジン組む時にスラッジが入らない様に再度洗浄。



ちまちまと入手できなかったパッキンを作ります・・・・



クランク周り組み立てますが、外したキャップボルトは錆びてる部分もあるので使いたくないですねぇ。ボルト類位は部品出るだろうとスバルで頼みますが出ません。長さを計って代替品入手して組みます。


シリンダーはシュラウドの中で見えなくなるんですが、組む前に塗装。


ピストン矢印が吸入側ですね。ピストンにはポート用切り欠きに左右差異が有るので別パーツです。


バラしたときを写真見ながら思い出して組み立てがほぼ完了。この状態で点火時期も調整。



オイルポンプワイヤのインナーがささくれてて戻りが悪いのでインナー作成。



さて、マフラー付けてこれでエンジン単体で動作確認してみましょう。


転がってたイグニッションコイルをディストリビューターに直接配線し、他の配線はワニ口クリップで接続。


ブースターケーブルでバッテリに接続して始動!!


さあ、ボディーをガレージに移動して搭載だ。

2025年4月10日木曜日

黄色ナンバー3台でお花見

 昨日に引き続きRS100D引っ張り出して、黄色ナンバー仲間のフォーゲルとTL50改とで花見ツーリング。

淵野辺公園の脇の桜並木を通って下溝古山公園。


居合わせた同じように花見をしていた125モンキーも写真合流♪


その後、上大島キャンプ場へ。桜吹雪がすごかったです。


津久井湖城山公園にも行ったのですが、桜見るには駐車場から大分歩くようなのであきらめ、ガラチェコで鯖のパニーニでお昼。


圏央道のすぐ脇に寄ってから


葉山島の桜。この頃灯が陰ってきたので帰途につきました。


メーター読みで57kmでした。