エンジン降ろしてクランクやクランクサイドシール交換し、再搭載し始動までこぎつけたK55スバルサンバーですが、いまいちエンジンの調子が悪いです。
比較のためアクセル閉じて圧縮を測ると、右:55psi、左:37psiです。当初、持ってこられた時に左の方が圧縮比が低いと言われたままの状態ですね。
ピストンリングは交換したばっかりとの事でしたので、張力が有るのは確認して組んでます。先ずはそこを疑って、分解せずに確認する方法が無いかと考えます。
で、思い付いたのはピストントップちょっと過ぎでプラグ穴からエアガンでエア入れて、クランク軸にプレート型トルクレンチを掛けてトルクを測るという方法です。クラッチ側はトルクレンチが入らないのでファン側をばらして実践。
で、思い付いたのはピストントップちょっと過ぎでプラグ穴からエアガンでエア入れて、クランク軸にプレート型トルクレンチを掛けてトルクを測るという方法です。クラッチ側はトルクレンチが入らないのでファン側をばらして実践。
一次側の左は傷んでいたオイルシールを交換しています。念のためファンを外してここのオイルシールの漏れが無いか、オイルシール周辺に線香の煙をまとわせクランキングさせてみます。クランク軸の回転で煙がかき混ざるだけで、空気が外に漏れ出てる様子は有りません。
次にリードバルブを疑う前に、左のマニホールドには負圧ポンプのフューエルポンプに配管されています。ここを塞いで再度圧縮確認しますが圧縮は変わらず。
リードバルブ外して左右入れ替えしてみるかと外すとパッキン切れてしまい交換試験はパッキン作らないで出来ません。一様、リードバルブをエアで吹いても差異はありません。そこでリードバルブ外れた状態で圧縮圧力計ると・・・この状態で左は低いです。もう一度プラグ穴からエア入れてトルク測ると左がトルク低いです。外す前測った時はプラグ穴からエア漏れしてたかもしれません。もう少ししっかり測るべきでした。
二次圧縮なのでヘッド開けてみます。ピストンクリアランスを左右比べてみますが差異無し。左シリンダー外します。
ピン径を測るためにΦ2.0のキリを入れてみるときついですが動く程度です。キリの外径は回転のブレを考慮して若干細いはずですので、おそらくΦ2.0のプラス公差のピンを圧入してあったので しょう。
ピンを作ります。Φ2.1のキリを購入して根元を切り、ボール盤とサンダーでテーパーに仕上げた物を圧入しました。
組む前にピストンリングも確認します。新品ピストンリングをオーナーが持ってこられたので比較しますが、シリンダーに入れて合口寸法は変わらず。付いていたのと差異はないですね。
これでシリンダーとヘッドを仮組します。そしてクランク回して圧縮確認。左右とも52psiと均一に成りました。これが原因だったんですね。
シリンダーとヘッドを新しいパッキンで組み上げ、他のばらしたところを組み立てます。エンジン始動してみると調子良いです。一安心。
残りは発電機です。
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