3年乗ってなかったというTY250がその間にオイル漏れとキック下りないとの事でお預かりしました。
しっかしガレージの中は70年代臭がきついです。
写真撮影時でちょっと調べると・・・・
お預かりW1SA:1971
お預かりTY250:1977
Z360(N360):1970
Z360(SA):1974
CB250:1971
RS100D(XE50):1976
お預かりCR/MB(MB-5):1979
CB/MB(MB-8):1980
SL350K2:1972
CBX125 cafe:1987
ジャイロX(TD01):1982
Vocal(AF04):1983
ローラースルーGOGO7:1975
ローラースルーGOGO:1975
平均:1976.5・・・くふぁー!!
ま、ほとんど僕のおもちゃですけどね。
気を取り直してエンジンチェック。まずプラグ。
ヘッドを開けてみます。
さて、この状態で油を注して放置後もキックは下りません。ピストン上から木材を当ててハンマーで叩くことしばし・・・・少しづつ動いています。下死点に下がる前にシリンダーをクランクケースから外して、ケースとシリンダーの間に木材を挟んでさらにピストンを叩くと・・・・・外れました!!!
焼き付いたわけでは無いのでピストンはやたらと綺麗。しかしシリンダーは・・・・
さて、シリンダーはボーリングしないと使えませんね。ということはオーバーサイズピストンが必要です。ヤマハの純正部品で探すと欠品・・・・・いろいろ探すとebayのドイツ出品で純正0.25オーバーサイズピストン発見。リングはアメリカで発見。
さて、この状態だとクランクも怪しいですね。回すとゴロゴロします。クランクケース割るのが決定です。
エンジン降ろすためにオイルポンプのカバーを外すと水が出てきました・・・・先が思いやられます。エンジン降ろしてひっくり返すと・・・・・クランクケースからも水が出てきます。
オイルポンプカバーが右側なので、サイドスタンド掛けた状態でカバーのオイル出入口のブッシュから水が入って溜まり、クランクサイドのオイルシールから水が浸入したと推測されます。
摘出したクランク。外周は若干錆も有りますが、幸いにも大端部までは傷んでませんので、クランク分解は避けられました。
しかしクランクベアリング左右はゴロゴロするので交換ですね・・・錆も有るし・・・
ボーリング屋からは、もしかしたら0.25ボアアップじゃ錆が取れないかもと言われたシリンダーでしたがかろうじて錆が取れた様です。ボーリング屋から引き揚げてきました。
シリンダーが出来てきたので、クランクベアリングと各種オイルシール交換、腰下組み立て。
ボーリングしたシリンダーと新品ピストン組み込み。
そしてエンジン搭載
オイル漏れの原因はオイルシール類の劣化によるものかと思っていましたが、交換のため外した物はあまり傷んでいませんでした。しかし、組み立て時にシフトフォークガイドのクランクケース蓋(19番 90338-10063-00)が付いて無いことが分かりました。
所がヤマハ純正部品は欠品・・・・ううむ。
色々探して汎用の武蔵オイルシール製シールキャップが合うことが分かったので取り寄せて取り付け。
続く・・・・・
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