2020年10月9日金曜日

BSA B31 再び入庫の続き

BSA B31 再び入庫 の続きです。

英国から部品入荷。ロイヤルメールで送るからねと言われて1.5週間で着ました。


このLucasのフライホイールマグネトーってローターに付いてる磁石が回るのでなく磁石がケース側に固定で、コイルとポイントが回ってるんですよね。で、プラグコードへの出力はブラシで軸側のコミュテータから給電しています。
早速交換。前に付いていたブラシは大分すり減ってましたね。

この奥がブラシが当たる軸側コミュテータ。

これらを組み込んでフライホイールマグネトーをエンジンに取り付け、タイミングギアを分解時のマークした所で仮留め。点火時期の確認を行います。
タイミングはここのサイトを参考に検討。Ignition timing
この記事はBSA M20の例で、ピストンがトップ前の7/16inch下がった所でポイントが開くようにしろと書いてあります。ピストントップから下がった寸法計測はヘッドを外した状態でデプスマイクロゲージかクロックゲージ(なにそれ?)を用いるか、シリンダーヘッドの上部のピストンの上に有るボルトを外して測れと書いて有りますが、B31には有りません。ヘッドは外したくないので、別の方法で調整を検討します。
7/16inchが圧縮上死点前何度か計算すればよいですね。7/16inchが11mm、M20のストロークが94mmですので・・・・・・
acos(94/2-11)/(94/2)=42° B31も大きく変わらないでしょう。
しかしこの点火時期は早いなと思い調べると、進角レバーで最大進角にした状態で調整する様です。
という事でクランク軸に全周分度器を貼り付け、プラグ穴に棒を入れて上死点を探った後、ポイントが開くタイミングを計ることに。

所が、ポイントが回るのでテスターも当たれず、目視も出来ず。更にテスターが当たれても内部のコイル影響で導通ではポイントの開くタイミングが判らないことが判明。参考サイトにはポイントが開くタイミングってどう判断するか書いてないですね・・・・

結局、全周分度器に点火時期のマークを取り付けてキックしてタイミングライトで点火時期を見て、これが合うまでギアを外し、フラマグ回転、取付けなおすこと十数回・・・・何とか目的の点火時期に合わせることが出来ました。

参考のサイトにも「This can be frustrating」と書いてある通り、フラマグ側には目盛り等全くないので、何度も調整してキックしなくてはならずめんどくさいですわ。
後々他のサイトで調べると、巻紙をポイントに挟んで落ちたタイミングがポイント開いたと判断する・・・と書いてあるものが・・・・ほんと?

後は右カバーのガスケット作って取り付け。

オイル入れて完成。たかが端子交換ですが手間がかかりました。



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